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パーソナルナビを改造してGPS信号を取り出してみました


クラリオンのDrivTrax P5というパーソナルナビを買ったのだが、これの感度が極めて良いのでナビトラに使えないかとケースを開け、信号を探して改造してみました。当然ですが改造ですから、メーカの保証は受けられなくなりますし、場合によっては機器を壊すことになります。以下に書いてあることを行う場合には自己責任でお願いします。

見れば分かるよう4本のビスで止まっています。これを外したあとは、前後のケースを分割することになります。プラスチックなので金属など固いものは使わず、できるだけ手だけで開けるのが良いでしょう。イヤホンとUSBのコネクタは面位置の関係から、ケースに引っかかっていますので、下側を最後にずらしながら外すのが良いかと思います。また内蔵スピーカのコードがあるので切らないよう注意して下さい。

 

 

中を見て行くとテスト用と思われる信号のチェックポイントがあります。これをオシロで見て行くと、3つ並んでいるところにシリアル信号が出ていました。ただTTLか3.3V-CMOSなようなので、TM-D700などナビトラ対応の無線機とはインタフェースできません。しかし過去の経験から、反転してあげれば大丈夫なので、デジタルトランジスタを使った回路で対応してみました。

電源についても探そうと思ったのですが、この3つ並んだポイントの中に、電源では無さそうだけど3.3V(Hレベル)を出しているところがあるので、ここから使ってみることにしてます。改造後に波形をみると3.3Vが3.0Vぐらいとの間でスイッチされているが、とりあえず動作に支障は無さそうである。気になる人は、どこか良いポイントを見つけて下さい。使ったデジトラはDTC114Yで10kと47kで分圧しているタイプです。とりあえず330Ωを使っていますが、470とか1kなどでも良いかと思います。また出力は簡易的な保護のため10Ωを介して引き出してます。

なお改造する前に電池の配線を外しておいた方が良いと思います。信号を見て行くならダメですが、そうでなければ電源がOFFとは言っても供給されていない方が安全です。

 

信号の引き出しは幾つか方法が考えられますが、どうせイヤホンジャックは使用しないので、ここからシールドケーブルで出すことにしました。ココから出しておけば付属のホルダで固定しても邪魔になりません。見た目を気にされる方は、このジャックの配線を変更して出すのが良いかと思います。

少しなら力が加わっても良いように、タイラップで引っかかるようにして置きましたけど、このあたりは各自の好みかと思います。ケーブルの反対側にコネクタを付け、ケースを元に戻せば完成です。改造後も動作することを確認し、無線機などに接続すればOKです。

ちなみに出ている信号はNMEAフォーマットで4800bpsですから、ナビトラではなく違うことに使うのも可能です。できれば最初から別にも使えるよう、信号を出しといてもらえると有り難いけど・・・