実験WWW

 もう数年前のことであり、今ではWWWなんてのは珍しくもないが、我々は一時期であるがアマチュア無線を使ったネットワークで、WWWモドキを構築した。

 JM1WBB;関、JR8IUF;安田、JG1LIT;新庄、それと私の所である。

 4800bpsの半2重くらいの回線であるから、大きな画像とかは入れないで、可能な限り小さくして作り、通信に要する時間を短くしたものである。今の巨大なファイルを使いたい放題のサイトには見習って欲しい限りだ。

 この時に新庄さんが面白いアイデアを実践した。もともとアマチュア無線を使ったネットワークを動かすには、KA9Qの作成したソフトなどを動かしながら、一般的なサーバやブラウザを動かして遊ぶ必要があった。

 ここで普通なら2台のPCを使うのだが、Windows3.1にて動かしたDOSでjnetを動かし、更にサーバなどを動かすのである。

 このままでは独立して動いているだけで、ネットワークとして接続されないので、2枚のイーサカードを実装して、各々の間を通信させたのである。

 そのころ我が家ではイーサによるネットワークは導入されて無かったので、自分はシリアルケーブルにより同じ事を実現したのだが、どちらも問題なく通信ができて遊べたのであった。

 こんなこと今では誰もしないだろうけど、私にとっては良い刺激であった。

 それならばとCU-SeeMEを試みたこともあったが、これは動画は完全に無理であり、静止画にしておくと忘れた頃には相手が写っているという、のんびりしたものであり、WWWと違って実用的では無かった。


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