PlathomeよりLaser5のL-card+を購入した。

付属のCDに入っていたドキュメントの通り、入っていたアーカイブからユーザランドを作ったが、起動できなかったので、それに対する対策についてまとめた。

なお作業を行うために動かしたLinuxのインストールについては別のページに記しておく。

付属していたCDは下記である。

dr-xr-xr-x 4 root wheel 2048 Mar 21 2001 CL+0216V01_CDimg

そして解凍して使用したアーカイブは下記である。

-r-xr-xr-x 1 root wheel 14195099 Mar 21 2015 boot_laser5_20010302.tar.gz

CD内に入っているCF.htmに従ってユーザランド(実際に動作させるファイルを入れたコンパクトフラッシュ)を作ったのだが下記のエラーとなり起動できない。

Warning: unable to open an initial console

Warning: unable to open an initial console

LinuxもVRのようなCPUも今まで使ったことが無いに等しいので、とりあえずインターネットと本屋で資料を収集したのだが、どうも問題となっているようなものが無い。しょうがないので、エラー内容から問題を解決していったのだが、結局はfstabに書いてあることが違うのと、デバイスが足りないのが原因であった。従って次のことを行えば動くので、同じ現象で悩んでいる人がいたら試してみて欲しい。

1)/etc/fstab

マウントされるコンパクトフラッシュはhdcではなくhdaである

ファイルシステムを基板上のフラッシュメモリから、コンパクトフラッシュに変更した後のマウントが違うため動かなかったのである。

/dev/hda1 / ext2 defaults 0 1 # CF slot

修正後の/dev

2)/dec/console

コンソール用のデバイスconsoleがない

デバイスファイルが無いため、カーネルにデバイスドライバはあるのだが、そこへアクセスできない状態になっていたのである。

3)/dev/tty

仮想端末用のデバイスptypとttypがない

telnetを行っても未使用のデバイスが無いので、新しい仮想コンソールが作れず接続できなかったのである。

ttySも無いので一緒に作っておいた。

小型化

オリジナルのユーザランドにはX11R6とannatハス20Mを切るので、32Mのコンパクトフラッシュを使っても大丈夫である。

これに前述の不具合に関する修正も一緒に行ったアーカイブが下記である。当然だが自分の判断で大丈夫だと思ったら、自由にダウンロードして使ってもらって良い。ファイルサイズは約5.5Mである。

boot-mini-20011228.tgz