今さら作る人も少ないと思うけど、ゲルマニウムラジオに関する説明です。
ラジオ放送って何気なく聞いてますが、これは電波の強さ(振幅)を変えて、音楽とかが送られているんです。
このため電波の強弱に合わせた波形を作る(検波)ことで、放送が聞こえるのです。
電波をアンテナで捕らえて電流とし、これをゲルマニウムという半導体を使って、整流という作用により検波します。検波する前は人に聞こえない周波数でしたが、検波により人が聞けるようになります。
しかし極めて小さな信号なので、クリスタルイヤホンという感度が極めて高いイヤホンで聞くことになります。
コイルにはバーアンテナ、それと接続されたコンデンサにはポリバリコンを使用し、ここで中波放送の電波を受けます。
それを1N60などのダイオードで検波し、数百pFくらいのコンデンサで音声に平滑かします。(実際には無くても聞くのに支障はない)
これの負荷としてクリスタルイヤホン(普通のイヤホンはダメ)を接続して聞きます。クリスタルイヤホンだけだとインピーダンスが高いので、数百kΩの抵抗を入れてコンデンサとでフィルタとします。(実際には無くても聞くのに支障はない)
こんな感じで平ラグを利用して組み立てると良いでしょう。
バーアンテナは下になっているため見えません。
見難いけど上からダイオード、コンデンサ、抵抗があります。
白いのは選局用のポリバリコンのつまみです。
稲葉のところには古い電話があるので、これをアンテナにしてみましたが、放送局からの距離にもよるけど、10mくらいの電線でも良いでしょう。
どんな音が聞こえるかは皆さんが自作されての楽しみに取っておきますが、オシロスコープで見たアナウンサの声だけどうぞ。