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 アンテナの測定をするかもしれないという話しが出たので、そこで使うために可変アッテネータを製作してみました。

 1dB、2dB、3dB、6dB、10dB、20dBを各1段として、いちよう1dBステップの可変アッテネータです。ただし各段はトグルスイッチでのON/OFFなので、一発では値が分かりませんけど。


抵抗値

 各段に用いたπ型アッテネータの抵抗は下記です。//と書いてあるのは2本を並列にしています。抵抗は手持ちとの関係もあって決めているため、これが最適とは限りません。

減衰量
直列
対GND
1dB
12//12
1.8k//1.8k
2dB
12
910//910
3dB
18
560//680
6dB
39
150
10dB
150//150
100
20dB
470//560
120//120

製作

 ケースにはタカチのYM-100、トグルスイッチには6PタイプのDailywellの1M6P、コネクタはBNCレセプタクル、抵抗はカーボンを使いました。全て千石電商で入手できます。特性が欲しい人は金属皮膜抵抗(できればチップ)を使って、もっと小さく作ると良いと思います。コネクタとスイッチまでの配線は手持ちにあった1.5D-2Vを使用し、気休めにTDKのフェライトZCAT1325-0530をかませてあります。このあたりは使う周波数や期待する性能で決めて下さい。

 スイッチの間隔を14mmとして穴を空けています。このあとでスイッチを仮に取り付け、その状態で左右の間を配線して、スイッチ間の位置を決めました。これを外してアッテネータを構成する抵抗を実装していきます。

 使い勝手は好みによる部分がありますが、向かって左端が1dBで右に行くほど大きな減衰となるよう、スイッチを割り当てています。またスイッチを上にした状態で、該当する減衰が入るように接続しています。

 このため抵抗が付くのがケース側となることから上記の手順で製作しています。

 

外観
仮付
内部